エターナルグリーンの紹介
AREA COLORS
宮古市・浄土ヶ浜を応援する地域色 「浄土ヶ浜 エターナルグリーン」
地域色「浄土ヶ浜 エターナルグリーン」は、岩手県宮古市と(一社)日本地域色協会が協同で制定した地域のシンボルカラーです。2021年に市のシティプロモーションの一環として、宮古市のシンボルである「森・川・海」の色、景勝地「浄土ヶ浜(じょうどがはま)」の地域色が誕生しました。この地域色は、市民からの募集、関係者のヒアリングや選考委員会を経て候補色がつくられ、市民投票により決定されました。 「浄土ヶ浜 エターナルグリーン」は、震災から10年を越えて地域の元気を発信するシティプロモーションに活用され、市役所、商店街、企業団体、学校等での活用が広がり始めています。
浄土ヶ浜(じょうどがはま)について
三陸復興国立公園・三陸ジオパークの中心に位置する岩手県宮古市の景勝地。県の木でもあるナンブアカマツの緑と岩肌の白、海とのコントラストが映え、見る人の心を震わせます。地名は天和年間(1681〜1684)、霊鏡竜湖和尚が「さながら極楽浄土のごとし」と感嘆し七言絶句を詠んだことから名付けられたといわれます。また、1917年7月に訪れた宮沢賢治は「うるはしの海のビロード昆布らは寂光のはまに敷かれひかりぬ」という歌を詠みました。
地域資源の「色」と「物語」を通じて、シティプロモーション
宮古市の元気を全国に発信
岩手県宮古市は、三陸海岸を代表する都市の一つで、本州最東端の地を擁する自然豊かな地域です。また、鮭、イクラ、ウニ、アワビ、毛ガニ、ワカメ等の豊かな漁業資源もこの地の魅力です。先の東日本大震災では宮古市も大きな被害を受け、復興に向けてこれまで力強く進んできました。震災から10年以上が経過し、宮古市ではハードからソフトの復興、シティプロモーションの一環として、地域色(愛称:いいイロ)をつくり宮古市の元気を全国に伝える取組をスタートしました。 2021年、宮古市のシンボルである「森、川、海」のうち、海のシンボルとして三陸復興国立公園・浄土ヶ浜の地域色「浄土ヶ浜 エターナルグリーン」を完成させました。自治体が主体となった初めての地域色となりました。この地域色は、2022年7月に運行開始を目指す宮古市遊覧船の船体カラーをはじめ、地場産品等に広く活用を行い宮古市と浄土ヶ浜の魅力を伝えながらファンを全国に広げていくことが期待されています。
「浄土ヶ浜のいいイロプロモーション」の取組
市民参画型で誕生した岩手県で13色目の地域色
調査、候補色の選定、地域色の決定の一連の取組は、「浄土ヶ浜」の関係者にヒアリングを行いながら、候補色の色やストーリーと地元住民のイメージに乖離が出ないよう市民参画型で進められました。また、候補色の募集や投票は、持参、郵送、インターネットなど複数の方法を用意し、宮古市内はもちろん、岩手県内外、海外からも応募いただきました。多くのファンの関わりで岩手県に13色目の地域色が誕生しました。
市民参画による市民投票候補色の選考委員会
宮古市役所で行われた地域色完成の記者発表
地域色活用で広がる地域支援の輪
決定した地域色は、市の広報誌の刷色に使用されるなど市の広報媒体から活用がスタートしています。全国で初めてとなる地域色活用のふるさと納税返礼品が、2022年7月に運行開始する宮古市遊覧船の支援に繋がる他、様々な活用が立ち上がり始めています。
2022年7月運行開始の遊覧船 「宮古うみねこ丸」の船体カラー
(左) 「いわてのいいイロCOLOR INK」 (右) 返礼品 「浄土ヶ浜のいいイロ万年筆インク」
日本の魅力を色と物語で伝える 日本地域色協会の取組
(一社)日本地域色協会は、地域が持つ特有の文化や自然環境等の資源を色と色名称と物語で定義した【地域色】にまとめ、広く伝える活動「いいイロにっぽん」活動を行っています。この活動が、地域文化の継承と振興および地域社会の発展につながり、各地域の生活者にとって次世代へ継承していくバトンのような存在になることを目指しています。 この活動は、東日本大震災により多くの地域資源がダメージを受けた岩手県で、2014年に復興庁の「新しい東北」先導モデル事業で「いわてのいいイロ発信プロジェクト」として開始しました。そして、2020年に色から始まる地域資源との出会いを日本全国に広げるために法人化をしました。全国の地域色の定義と利活用の促進を目指して活動しています。